【 症例 】
「歯が痛い」と「歯の周りが痛い」は原因が異なります。自覚症状として混同されがちですが治療方針は異なります。虫歯がなく頭痛、首・肩の痛みなどがある場合はかみ合わせに起因する可能性があります。
【 かみ合わせについて 】
歯の痛みは虫歯だけではありません。虫歯とは歯の内部の歯髄(神経)が反応して引き起こす痛みです。一方で歯を含めた周囲が痛くなる場合があります。これは歯を支える歯周組織の痛みで「この歯が痛い」というより「この歯の周り全部が痛い」という自覚症状になることがほとんどです。こういうケースでもっとも多いのが咬合異常や無意識の歯ぎしり、食いしばりなど咬み合わせがあわない場合に多く見受けられます。咬み合わせは歯の状態や噛むときの習慣などにより変化するものです。
咬み合わせにズレが生じると身体は変化に応じて、噛む習慣を変えて吸収しようとしますが徐々に負荷が高まっていき、吸収しきれなくなったときに痛みが歯やその周りの組織に伴ってきます。場合により顎の関節、ひいてはこめかみや首筋にまで及ぶケースもあります。
かみ合わせの狂いは様々なところに痛みや不快症状を引き起こします。バランスよく咬めるようにかみ合わせの問題を解消しましょう。
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